一領具足出会い編
20年前、”格闘技見るだけ番長”だった僕はテレビで試合見ながら、「バック回られたらチョークくるの分かるやろ!」、「なーーんでこんなところでスタミナ切れるかなー」とポテチとペヤングを存分に食べながら吠えまくっておりました。格闘技雑誌や技術書も少なく、プロレス雑誌見て「アームロックってこんなんなんや」と布団相手に戦う程度の日々。掛け布団より毛布がベストスパーリングパートナーでした。
見るだけ番長の日々が10年ほど過ぎ、「高知で柔術やれるところないんかな?」と思い探してみるとアラ素敵、ありました!
「こりゃ運命じゃ!!」
と思い秒でメールしてみると平日は練習場所も遠く行けないことが判明。秒で運命じゃないことが分かった・・・。
もうポテチとペヤングだけ愛して生きていけばええんじゃと思っていたある日、ウェディング撮影の打ち合わせに来てくれていたカップルに出会う。新郎の変形した耳を見て、「おおおおおおーー、やっとる、この人は絶対に格闘技やっとる」と僕のアンテナが反応したのを覚えております。聞けばレスリング選手で総合格闘技の試合にも出ていたとか。もう横にいる花嫁さん置いたまま格闘技の話にスパークする俺、だれにも止められない程暴走しておりました。そして新郎さんが、
「僕、今は一領具足で柔術もやってます」
な、な、な、な、なぬーーーーーーーーーーっ!!!!!やっとんのかいぃぃぃぃぃーーーー。ど、どこでやってますの?
「木曜日は高知市内でやってますよ」
なななななななななななななぬーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!僕行けますやん。前回は柔術と運命の出会いかと思ったら運命じゃなかった。もう二度と恋なんてしないと決めていた僕が、出会ってしまった運命の人に、柔術に。そう、この日やっと柔術に出会えたのです、打合せの花嫁を置き去りにして・・・・ゴメン。
これで” 柔術行って健康になってそれが僕のコラム ”と言いたいが、ここまでがプロローグ。
次回、” 柔術してダイエットではなく、ダイエットして柔術 ”へ続く。