ブラジリアン柔術の成り立ちについて
今回の記事は、もしも「ブラジリアン柔術について、どんなものか詳しく知りたい」という珍しい場面に遭遇したときに思い出していただけるといいなという想いで書きます。(詳しく聞きたい人に出会ったことはありませんが)
1.ブラジリアン柔術の起源
ブラジリアン柔術の起源は20世紀初頭の日本にあるそうです。当時は打撃、蹴り、投げ、絞め技、関節技、危険な急所攻めを柔術と呼んでいたようです。
2.嘉納治五郎と前田光世
柔道を世に広めた嘉納治五郎という人も学生時代に柔術の稽古をして身体を鍛えたそうです。その後、柔術を柔道に変化させて現在に至っています。 嘉納治五郎さんがつくった「講道館」というところに弟子の前田光世さんという人がいました。前田さんは柔道を世界にひろめるためにアメリカやヨーロッパに出かけて力自慢の人たちとたくさん試合をしたそうです。
3.グレイシー一族との出会い
ブラジルを訪れた前田さんは、グレイシー一族に出会いました。まず最初に前田さんの弟子になったのはカーロスさん。前田さんとの練習をもとに、より実戦で使える技術を生み出したそうです。 一族の一人であるエリオさんは小柄だったため、大きな人に小さな人が負けないための技術をたくさん生み出したそうです。
4.1993年 UFC
1993年に打撃、組技なんでもありのUFCという大会がアメリカで開催されました。極真空手、伝統派空手、プロレス、相撲などの一流選手が8人参加してほとんどルールのない試合を金網の中で行いました。そして、この大会で柔道着のようなものを着て、相手の背中にまわりこんで腕で頚動脈を絞める、リアネイキッドチョークという技で大会を制覇したのが、エリオさんの息子、ホイス・グレイシーさんでした。当日、この映像をビデオテープでレンタルした時の興奮は今でも覚えています。
この続きは次回ゾノコラム6で。