中井祐樹先生セミナーレポート

中井祐樹先生セミナー全体写真

2022年7月23日 中井祐樹先生による柔術セミナーが高知東高校2階レスリング場にて開催されました。
私、さいとう(ゴリゴリの白帯)も参加してきました。
当日セミナーの感想や、個人的な中井祐樹先生への想いをレポートとして書きなぐっていきますね!よろしくお願いしますッッッ!

中井祐樹先生との出会い

僕は2年前に春野にある柔術道場「一領具足」のもとで、ブラジリアン柔術を始めました。自分は変に理屈っぽい所があるので、まず最初に教則本でも買って、読んだ方が今後の練習の効率上がるんじゃないか?と思って、一領具足さんに入会する前に教則本を買いました。

そして、たまたま最初に買った本が、中井先生の「新バイタル柔術」でした。

バイタル柔術

中井先生の本が凄く良かったのは、最初っから極め技(フィニッシュ)を中心に書いてくれてあった事です。

初心者の時は

「とにかく極めてみたい!」

「腕十字とか、三角絞めとか、早くやりたい!」

と思っていた記憶があります。

そして、中井先生の本を読んでいると、

「ん?なんか?中井先生の事、前から知っているような…?」

という気がしてきました。

そうなんです。

今から4年くらい前に読んだ本

「人はなぜ格闘に魅せられるのか(ジョナサン・ゴットシャル)」

この本はアメリカの大学の先生がMMAをやってみて、その知見をまとめた本です。

人はなぜ格闘に魅せられるのか

んで、この本に登場する日本人総合格闘家が中井先生でした。(アカデミックなやってみた系書籍)
この本では、初期UFCのなんでもアリ感満載のカオスが一部記載されていて、そこには、

「バーリトゥード(なんでもアリ)ルール」で試合をした結果、日本人ファイターが失明した。と

そして失明させた相手の選手は、他の試合でも耳を噛みちぎろうとしたりするファイターで、一般的な日本人の感覚からするとマジでヤベェ奴です。

マジでヤベェ奴と対戦した、中井先生による「セミナー」……!

「…絶対行って、教則本にサイン貰うんだ!!!」と強い覚悟を持って当日参加への意志を固めました。

ついに柔術セミナーが始まる…!

会場風景

セミナー当日、普段とは違う練習場所に困惑しながらも到着し、会場に着くと……!

……そこにはもう中井先生のお姿が…!

恐らくバケモノ達と戦い続けてきたであろう中井先生…!

どんな怖い人かと思いきや、既に会場にいる人たちと楽しそうにおしゃべりしてました!

(あぁ〜…!めちゃめちゃ笑顔やさしいやんけ〜…!)

と思いつつ、一発目、ファーストコンタクトから「中井先生、サインください!」と挨拶から食い気味にサインをお願いしました。(図々しい…!)

中井先生は快くOKしてくれて、僕の「新バイタル柔術」の本は、無事サイン本へと進化しました。

中井祐樹サイン

もう僕は中井先生の優しさにメロメロでした。(チョロい)

セミナーがスタートすると、中井ワールド全開!

詳しい内容を全部書いていくと、大分長文になってしまうので、割愛して書いていきます。

まず、印象的だったのが、中井先生のカーフスライス談義について。

カーフスライスを教える中井祐樹先生

まずカーフスライスという技があって、どんな技かっていうと、膝下、ふくらはぎの筋肉をゴリゴリ潰していく野蛮な技なんですけど、ブラジリアン柔術では「茶帯以上」でないとやってはいけない技なんです。

当然白帯の僕は、「えっ…憧れのカーフスライス……やって良いんですか?」という感覚。

中井先生は、「茶帯や黒帯から解禁される技でも、白帯の時から技を知っておく事は重要だし、茶帯になってから始めるのでは遅い。」と言っていました。

さすがバーリトゥード(なんでもアリ)で闘ってきた中井先生……説得力がダンチだぜ……!

そして中井先生がふと

「カーフスライスを耐え続けたら、どうなるんでしょうね?」

「意外と膝の隙間が広がって健康に良いかも知れませんよ。」

と急にサイコパスみたいな事を言って来ました。

その後、デパートなどで一日中歩き続けて足が疲れた時に使える「セルフカーフスライス」を皆に披露していました。

セルフカーフスライス

この時僕は、「中井先生の言う事だけど…!流石に、そんなわけなかろう…!」

と思いました。(失礼)

しかし、後日、斉藤(生粋の白帯)がしこたま歩いて、足が疲れた時に人目を忍んで、セルフカーフスライスを決行しました。

……ごめんなさい。中井先生。
ホントに足が軽くなった気がしました…!

そして、セミナーも終盤、、、中井先生が質疑応答の時間を作ってくれました。

僕は、この日習った技術を消化するので、精一杯で質問が上手く思い浮かびませんでしたが、超格上、雲の上の存在でもある色帯の先輩たちが思い思いに中井先生に

「こういう時どうしたらいいんでしょう?」

「このガードって、どうですか?中井先生ならどう攻略しますか?」

と質問していて、僕の事をいつも軽くケチョンケチョンにしている先輩たちも、それぞれのレベルで試行錯誤している様子が見られました。

それを見て僕は、

「あぁ…ウチの道場の怪物たちも、人の子なのだな…」

と、自分の弱さを棚に上げて、すっごく安心しました。

と同時に、中井先生はやっぱりレジェンドで、みんなリスペクトしてるんだなぁ。と思いました。

中井先生!セミナーありがとうございました!押忍!!

セミナーを終えて…

僕は、柔術が結構好きです。

結構好き、というニュアンスにしたのは、僕より柔術に打ち込んでる柔術愛好家たちは柔術に対して、もっと好きが溢れてるように感じるからです。ほんとリスペクトしてます。

柔術は、やっぱり格闘技なので、痛い思いや辛い思いをしますよ。

でもなんか、みんな、それぞれ柔術が好きで、同じ物が好き同士(愛好家)で醸し出す空間は、意外とマイルドなんですよね。

一領具足&SAUDEの代表である門屋(かどや)さんが、ある日、柔術の練習後にボソッと

「柔術には正解があるから良いですよね。」

と言っていました。

正直その時、僕は

「あー!なるほど!(全然わかってない)」

という具合でしたが、最近ちょっとずつ、わかってきました。

柔術の技術はホント理論的で、こういう時はこうすれば良い。ああいう時はこう対処する。という基本的な対処は、ちゃんと技術体系化されていて、練習して、努力すれば、出来るようになるよ。

という事だと、最近は感じてます。

努力して、練習して、出来るようになる感覚って、社会に出て、仕事の中とかでは意外と感じにくいんじゃないかなぁ。と思ってます。

柔術は、練習して何か一つ出来る様になる。という事の積み重ねがあって、頑張れば頑張るほど出来るようになります。

逆に練習しなければ、全然できません。(泣)

もっと言うと、自分が「1」出来たと思って、チラッと横を見ると「10」出来てるハイスペック人間もいます。(かぁー!ツラいねぇー!!)

もし、この文をここまで読んでくれて、さらにその人が柔術をまだやった事がない人だったら奇跡だと思います。

奇跡ついでですし、何かのご縁なので、一緒に柔術やりましょうよ。
わざわざ、仕事終わりに汗かきませんか?

わざわざ、ジュウジュツ​…??なにそれ?美味しいの?って言われる事やりませんか?

あなたが、僕に三角絞めや腕十字固めを極める日をお待ちしてます。

レッツ柔術ですぞ!

中井祐樹先生とツーショット
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